縦書きの目新しさに誘惑された。それと泳ぐことについて。

去年の四月に水泳を始めてから一年が経った。大学の中にプールがあり、八千円で年間パスが買えるのでそこを使っている。週に一回ほど授業が全然入ってない日があって、たいていその日に泳ぐ。プールはレーンが六つあって、入り口から見て一レーンが初心者コース、二レーンが歩行コース、三・四レーンはつながっていて中上級者コース、五レーン六レーンは独立した中上級者コースになっている。プールは毎日そこそこ人がいて、レーンを一人で使ったりはできない。独立したコースですれ違うのは苦労なので、だいたい三・四レーンで泳ぐ。僕は全然早くないのだが、三・四レーンにいる人は僕と同じぐらい遅いから、かなり気楽である。下手の横好きが集まって、抜きつ抜かれつ譲りつつ譲られつつしている。

 

はじめは泳ぎながら考え事とかしながらリラックスできたら良いな、なんて考えていたけれども、泳ぎがヘタなのでいつまでたっても泳ぎの方に必死になってしまってそれどころではない。クロールなら水を掻いているんだなあ、と直感的にわかるが、平泳ぎはいまだになぜ泳げているのかよく分からない。けれど、呼吸は圧倒的に平泳ぎの方が楽で、だからほとんどは平泳ぎで泳ぐことになる。

 

本当に落ち着きを求めるときは歩行レーンを使う。きっと水中歩行もきちんとやれば運動としてなんらかの効果があるんだろうけれど、僕は歩行レーンにはそういうのはぜんぜん求めていないので、できるだけ水の負荷が少なくなる動き方を無意識にしてしまう。運動としてはなにも意味をなしていないだろう。まあ、楽しければいいのだ。

 

プールに入ると本当に疲れるので、その後の一日はとても勉強どころではない。つい昼寝をしてしまって、結果として夜更かしになってしまうことも多い。残念なことだ。