消しゴムが一つ、立ち尽くしていた。 まっさらな紙を目の前にして。 消しゴムはまだ新品だった。 角はまだ8つある。 紙に角を擦り付けようとしていた。 消しゴムの生涯で最初の仕事。 この紙に、せめて字の一文字ぐらい書いてあればなあ、 それを消すのが言…
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